鹿児島との出会いは、30年くらい前にありました。
当時、超大型システムのシステムエンジニアでした。
鹿児島県の国分という地域の日本では多くの人が知っているようなメーカーの工場のコンピューターに障害は発生して、現地調査に音連れたのがファーストコンタクトです。
障害は、私の直接の担当部分ではなかったのですが、調査自体は横浜にある本社でやる必要があり、私は現地で試料採取を担当しました。
「人手が足りないから、ちょっと資料調査に行ってきてくれ。日帰りは無理だろうから、一泊、二泊は覚悟してくれ。」とのことだったので、予備のワイシャツと下着を1枚つづもって。
しかし、実際は一週間帰ってこれず、仕事は大変でした。
まぁ、仕事の話は別の機会にするとして、そこで触れた鹿児島について綴ってみます。
居酒屋の焼酎飲み放題
国分市には、夕方はいりまして、実際の仕事は翌日からということになり、とりあえず、夕食を摂ろうということになり、居酒屋に入りました。
座敷席に座ると、テーブルに一升瓶が置いてあります。
その瓶を見ると、焼酎であることがわかりました。
なんだろうこれは・・・。
店員さんに聞いてみると、焼酎飲み放題を注文できるとのことでした。
まだ、東京では飲み放題はそれほどメジャーではなかった時代だと思います。
もちろん注文。
半分も飲めなかったのですが。
焼酎飲み放題・・・新鮮でした。
200円ラーメン
かなり衝撃を受けたのが、とんこつラーメンが200円だったこと。
「鹿児島はラーメンが安いんだ・・・。」と誤解することになる事件でした。
ちょっとググってみたら、どうもこちらのお店に行ったようです。
200円だからと言って、特に貧弱と言ったイメージは持ちませんでした。
嫁と一緒に鹿児島を訪れたときに、「200円ラーメンが食べたい」といったら、
「そんなのは知らん。」と言われてがっくり。
確かに、時代も場所も全然違うのですから。
幻の焼酎「森伊蔵」「伊佐美」に出会う
この出張で一番うれしかったのが、現地の会社の方が連れて行ってくれたグルメでした。
ここで、本格芋焼酎との出会いがありました。
それまでは、「芋焼酎って臭い」というイメージしか持っていませんでした。
先に書いた居酒屋での芋焼酎飲み放題の焼酎も「あれ?臭くないなぁ」と思っていたのです。
そして、現地の会社の方にススメられたのが、
『森伊蔵』
『伊佐美』
でした。
約30年前にも、『森伊蔵』が鹿児島でも手に入りにくい焼酎。
現在は『伊佐美』はそれほど、手に入りにくいということはありませんが、約30年前には、『伊佐美』も幻の焼酎だったようです。
その、2大幻焼酎を味わいました。
とてもおいしかったと覚えています。
私は、『伊佐美』の方が好みでしたが、周りは『森伊蔵』の方が評判が良かったです。
今でも、『伊佐美』は飲む機会はありますが、『森伊蔵』を飲んだのはその時だけです。
ビール、焼酎をしこたま飲みましたが、鹿児島の人たちに、「もう一軒行きましょう」と言われたときには、鹿児島の人は酒に強いんだなぁ・・・と思いました。
つらかった思い出が、いい思い出で塗りつぶされる
仕事はつらかったですが、現地の人はいい方ばっかりだったなぁ。
焼酎のほかにも、
・甘い醤油
・きびなごの刺身
・鹿児島のとんこつラーメン(店の名前を憶えていないのが残念)
しかし、この何十年後に鹿児島の嫁を貰うとは思ってもいませんでした。